結論、犬はトマトを食べることができます!
完熟したトマトには、少量で毒症状が出てしまう物質がなく、安心して食べることができます。
これは、大きいトマトやミニトマト関係なく、赤く完熟してあれば問題ありません。
しかし、トマトの実以外の部分や未熟な実には、トマチンといわれる中毒物質が含まれています。
この中毒量は未だ不明ですが、犬に与えるのは避けたほうが良いでしょう。
トマトに含まれているβカロテンやリコピンは、犬の病気や健康の維持に必要な栄養素の一つです。
この栄養素は、植物の赤色のもととなっている天然カロテノイド色素になり、ポリフェノールの一種になります。また、トマトの代表的な栄養素の1つになります。
トマトにはリコピンという栄養素のおかげで、強い抗酸化作用が期待できるので、ワンちゃんの健康維持に役立ちます。
βカロテンは、体内に入るとビタミンAに変換されます。この栄養素もトマトの代表的な栄養素の1つになります。
ビタミンAの主な働きは、皮膚の健康、丈夫な粘膜や歯の構築を助ける働きがあります。
また、リコピンと同様に強い抗酸化作用を持っているため免疫力アップが期待できます。
トマトにはアンチエイジング効果のあるビタミンCが多く含まれており、人間同様犬にもその効果が期待されています。
トマトは、ビタミンCが多く含まれており、ビタミンCの接種をすることは、多くのメリットがあり、鉄分の吸収促進、解毒、ホルモン代謝を担う酵素のサポート、コラーゲン合成のサポートなど多くの働きがあります。
また、関節炎予防も期待できるので、病気からだけではなく愛犬の若さもサポートも期待できる食べ物です。
トマトは、熱中症予防にはうってつけの食べ物で、夏野菜といわれる食材であるほかに、約94%が水分で出来ているため、夏バテで水分補給がまともにできない際に、トマトを食べることで愛犬の熱中症予防ができます。
これらが犬にトマトを与えるメリットになります。トマトに含まれる栄養素は犬の健康を助ける役割があり、犬に食べさせてあげることで、多くのメリットがあります。
しかし、与える過ぎてしまうとかえって体に毒なので、与える量には十分注意を払うようにしてください。
トマトを与えることは、犬にとって大きなメリットになりますが、同時にデメリットも存在します。
特に多量接種は健康を損なう場合があるので、注意しなければいけません。
以下は犬にトマトを与える際のデメリットになります。
トマトの葉やヘタを与えてしまうと、トマトに微量に含まれているアルカロイドという成分を接種することになります。
この成分は、犬の体に下痢や嘔吐、痙攣などの痙攣症状を引き起こす物質です。
特に、トマトの茎や葉、ヘタ部分に多く含まれるため、ワンちゃんに与える際は十分に取り除いてから与えるようにしましょう。
葉やヘタに含まれる「アルカロイド」という成分のほかに、真っ赤に熟していないトマトには「トマチン」という有毒物質が含まれています。
この物質は、愛犬の体に悪影響を及ぼす可能性があるので、未成熟のトマトは絶対に与えないようにしましょう。
また、家庭菜園や農園に訪れた際には十分に注意しなければいけません。
なぜなら、愛犬が地面に落ちている未成熟のトマトを食べてしまう可能性があるからです。
さらには、トマトにはオレンジ色などの別の色のトマトが存在しています。
これらのトマトを与えても大丈夫ですが、栄養構成はほぼ同じなので、多量接種やヘタなどの誤飲で中毒症状を起こさせないようにしましょう。
いずれにせよ、完熟トマトを適量与えるのがベターです。
トマトに含まれる栄養素でカリウムという栄養素があります。
トマトの食べ過ぎで血中のカリウム濃度が上がることを「高カリウム血症」といいます。これは、血液中のカリウム値が高くなることで、四肢のしびれ、筋力の低下、嘔吐や不整脈を起こしてしまいます。
最悪の場合は、命を落としてしまう場合もあります。
腎臓の機能がまだ十分ではない小さな犬、腎臓に病気を患っている犬、老犬などはカリウムの排出をうまくできない場合があります。
そのため、トマトを与えた際には愛犬の状態をしっかりと観察するようにしましょう。
また、愛犬が腎臓や心臓に病気を患っている場合は、与えないようにしましょう。
メリットにもあるβカロテンは、過剰摂取をすることでデメリットになる場合があります。
βカロテンは、必要な分以上接種をしてしまうと、ビタミンA中毒を引き起こしてしまいます。
最近の研究より、犬はほかの動物に比べてβカロテンをビタミンAに変換する能力が高いことが分かっています。
βカロテンの過剰摂取により肝臓病の引き金になる可能性があるので、肝臓病を持っている犬には与えすぎないように量を調整するようにしましょう。
特にミニトマトは、犬が小さすぎて誤飲をしてしまう可能性があります。ミニトマトを丸のみしてしまうと食堂に詰まって試編み、消化が追い付かずに嘔吐や下痢を引き起こしてしまいます。
ミニトマトを食べさせてあげる際には、細かく切って与えましょう。
基本的なトマトの与え方は、赤い実の部分だけで、皮と種を除くとよいでしょう。
ここでは、犬にトマトを与える際の与え方について説明しています。
青いトマト、赤いトマト以外は避けるように心掛けましょう。注意点は、オレンジなどほかの色もありますが、基本的に赤く完熟したトマトを与えるのがベターです。
また、糖度の高いフルーツトマトもありますが、糖度が普通にトマトに比べて格段に高いので肥満の原因になります。
そのため、肥満体系の犬や糖尿病の犬には与えないほうが良いでしょう。
犬にトマトを与える量の注意点は、大きさに合わせて量を変えるのがおすすめです。
犬の大きさ |
与える際の量 |
---|---|
小型(2~5キロ) |
1日当たりの接種目安(94~187グラム)トマト0.5~1.5個分 |
中型(6~15キロ) |
1日当たりの接種目安(215~427グラム)トマト1~2個分 |
大型(20~50キロ) |
1日当たりの接種目安(530~グラム)トマト0.5~1.5個分 |
以下は、犬にトマトの加工品を与える際の注意点です。注意が必要な物や与えないほうが良いものについて紹介します。
トマトケチャップは、玉ネギやニンニクを使用していることが一般的ですが、犬がそれらを食べてしまうとトマトケチャップに含まれる有機チオ硫酸化合物によって溶血性貧血を起こしてしまう場合があります。
これは、犬に血尿や貧血を起こしてしまう原因になり、命に係わる可能性があります。
果物や野菜を乾燥させることで、栄養素が乾燥させる前よりも多くなることはご存じかと思われますが、ドライトマトはカリウム濃度が上がり、水分が通常時94%に対して9.5%の水分量になってしまいます。
つまり、少量のトマトで大量のトマトを接種しているため、ドライトマトの与え方には、十分に注意が必要です。
トマトピューレやトマトペーストは、トマトを濃縮したものになります。また、そのような製品には香辛料などが入っている場合があるので、与える際には原材料を確認するとよいでしょう。
また、トマトを濃縮したものになるので、ドライトマトと同様に少量で大量のトマトを食べることになります。そのため、与え方や量には十分に注意しましょう。
野菜ジュースやトマトジュースは名前の通り、トマト以外の野菜が入っており、玉ねぎやブドウなどの食材が含まれています。
食べても大丈夫ではありますが、試したい場合には原材料をしっかりと確認したうえで、与えるようにしましょう。
子犬や老犬にトマトを与えてしまうと、消化機能が不十分な犬が多いため消化不全を起こしてしまう可能性があります。
特に、一度に大量のトマトを与えてしまうと、消化不全を起こしやすくなるので、最初は少量から与えるようにしましょう。
もし、一度に大量のトマトを食べてしまった場合は動物病院への受信をおすすめしています。
ここでは犬に与えることができるおいしいトマトレシピについて紹介します。ぜひ愛犬に食べさせてあげてください。
材料
ミニトマト 2個
エキストラバージンオイル 小さじ1/2
モッツァレラチーズ 2個
黒すりごま 少々
作り方
ミニトマトとモッツァレラチーズを4等分にスライスし、交互に並べます。
そこにオリーブオイルをかけて、ブラックペッパーの河合rに黒すりごまを少々ちらし、仕上げます。
犬にトマトを食べさせても基本的に問題はありません。 生でも加熱処理したものでも大丈夫です。 ただし、問題なく食べさせられるのは、青い未熟なトマトではなく、赤く完熟したトマトであることが前提です。
犬にトマトを与えても大丈夫です! 年齢は関係なく子犬にも与えることができます。 しかし、トマトのヘタ、茎、花、未熟な実にはトマチンと呼ばれる中毒物質が含まれます。 明確な中毒量はわかっていませんが、これらを犬に与えるのは避けましょう。
ブタクサやシラカバ、スギアレルギーのある犬は、交差反応によってトマトでアレルギーを起こす犬もいます。 このため、下痢や嘔吐、体の震え、かゆみ、腫れなどがみられたら、トマトを与えるのは中止して、症状がおさまらない場合は、動物病院を受診しましょう。
愛犬に与えるなら完熟した赤いトマト。 大型犬はミニトマト3個、中型犬はミニトマト1個半、小型犬は半分か小さめのミニトマト12g、超小型犬は半分かそれ以下、仔犬は与えない。 市販の加工されたトマトを含む商品は基本、与えない方がいい。
犬が愛情不足になったとき、行動面の変化ではいつもよりも過剰に吠えたり動き回るようになる、イタズラが増える、自分の手足や尻尾を執拗に舐めたり噛むなどの行動がみられることがあります。
今回は、トマトが犬に与える影響や食べる際の注意点について紹介しました。トマトの量、犬に与える際の注意点、与えるメリットやデメリットなどを参考にしてみてください。