「犬のトイレのしつけはそんなに大事なのか」
「ワンちゃんのトイレのトレーニングで気を付けるべきことはあるのだろうか」
「トイレのしつけ方がいまいちわからない」
本記事では、犬のトイレしつけをストレスフリーに行うためのコツや考え方について紹介しています。
最近、ご自身で犬を飼い始めた方、犬のトイレのしつけでお困りの方に最適な記事となっています。
犬のトイレのしつけは、決められた場所でトイレ(うんち・おしっこ)を教えることが主な目的になります。飼い主は、犬の身体の大きさにかかわらず、室内や室外で適切な場所でトイレを行えるように訓練しなければいけません。
もし、家の外でワンちゃんがトイレをしてしまうとどのような問題が発生してしまうのでしょうか。
以下に代表的なトラブルを紹介していきたいと思います。
基本的に、屋外に犬の排泄物を放置することは、法律違反になってしまいます。
法律での規制が整備されている日本では、些細なトラブルから大きな問題に発展してしまう可能性があるので、十分に注意したいところですね。
以下は、犬のトイレ・排泄物に関連する法律になります。
公共の利益に反してみだりにゴミや鳥獣の死体その他の汚物または廃物を捨ててはいけない。
軽犯罪法・1条27
所有者等は、自らが飼養及び保管する家庭動物等が公園、道路等公共の場所及び他人の土地、建物等を損壊し、又はふん尿その他の汚物、毛、羽毛等で汚すことのないように努めること。
家庭動物等の飼養および保管に関する基準・共通基準2
公園、広場、キャンプ場、スキー場、海水浴場、道路、河川、港湾その他の公共の場所を汚さないようにしなければならない。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律・第5条
犬のうんちを屋外に放置したことにより、隣人トラブルに発展する可能性があります。
路上は公共のものになるので、多くの方が生活をするうえでなくてはいけないものです。
もし、あなたが犬と散歩している飼い主がワンちゃんのふんを片ずけずに立ち去ろうとした場合、どのように感じるでしょうか。
実際、その現場を目撃してしまったがために口論に発展し、暴行事件まで発展した事件が多数あります。
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「大きくなってから始めよう」
まだ子犬の時期に、このように考えている方も多少なりともいるのではないのでしょうか。
成犬になってからでは遅いのだろうか。
それでは、実際にいつからトイレトレーニングを始めるべきなのかについて解説します。
人間の子供と同じように、ワンちゃんも子犬のころからトイレトレーニングを始めることで、自分自身でトイレをしてよい場所、してはいけない場所の判別をつけれるようになり、トイレができる子に育てられるようになります。
ワンちゃんを受け取る、育て始めは様々で、へその緒がついている状態で受け取る方もいますが、保護犬として育てられた犬など人によってさまざまです。
しかし、どのような状態でも最初はケージの中にペットシーツを敷いてあげるとよいでしょう。
ペットシーツがおしっこを吸収してくれることを最初に覚えさせることで、ペットシーツの上にトイレをしてくれるようになります。
トイレのしつけをする前に、知っておくとよい心構えを紹介します。
ワンちゃんは、人間と近い性質を持っており、飼い主から教えないと、全く覚えません。そのため、適切な排泄の仕方を教えない限り、一生トイレで排泄ができなくなってしまいます。
勝手にトイレの場所を勝手に覚えたりはしないので、1からしっかりと教え込む必要があります。
また、人間同様に高い学習能力を持っているため、教えられたことを実行できます。根気が必要にはなりますが、我が子のように辛抱強く丁寧に教えるようにしましょう。
何事にも最初の1回目が重要で、その際に成功体験をすることで、記憶として定着します。
特に、ワンちゃんには「トイレ」という概念が人間とは異なり存在しません。
そのため、特定の所でトイレをした際に大きく褒めることで犬にとっては、これは人を楽しませる行動なんだと認知させます。
その1回目を逃さないように目を見張るようにしなければいけません。
また、おしっこをした場所に匂いがついてしまうことで、この場所でしてよいという認識になってしまい、その匂いを追って同じ場所でトイレをしてしまう傾向があります。
そのため、犬がトイレをする1回目はなるべく目を見張るように心掛けましょう。
ワンちゃんを迎える際にとても重要なのはトイレの場所をどこに設置するかです。
適当な場所にトイレの場所を設置すると、のちのトイレトレーニングにおいて、苦労をしてしまう可能性があります。
それぞれの自宅に合わせてトイレの場所を設置するようにしましょう。
犬のトイレの場所を決める際に気を付ける点を紹介します。
犬のトイレと生活スペースの清潔さは、切っても切り離せない関係性があります。
犬は、自分の生活スペースが清潔であると、そこが不衛生になることを望みません。そのため、生活スペースを清潔にしておくことで、トイレを覚えやすくなります。
ワンちゃんは人間と同じで、きれい好きな動物になります。
たとえ、トイレトレーニングをして場所を覚えても、自分の排泄物の近くで睡眠や食事をしたくないでしょう。
そのため、寝室やご飯の場所から少しはなれた場所にトイレを設置するとよいでしょう。
人間も同じように、どんな動物も排泄中は無防備な状態になってしまいます。もし、ドアや個室がない中、用を足すことを考えると容易に動物たちの気持ちに共感できると思います。
特に、騒々しい場所や人気の多い場所などを避けることで、ワンちゃんも快適に落ち着ていトイレができるでしょう。
ここでは、トイレトレーニングの際に何が必要なのか、どのような物を用意することで愛犬が早くトイレを覚えることができるのかについて紹介します。
これらは安心、安全にトイレをするために必要になります。人間でいうところのトイレの個室やドアの役割です。
ドアや仕切りがないと安心して用を足せない方も多いと思います。
犬も同様にゲージやサークルで場所をかこってあげることで、安心感ができるほか、トイレをする特定の場所だと簡単に認知ができます。
何事にもご褒美がなければものに挑戦する意欲が沸かないでしょう。
愛犬がトイレに成功した際に、精一杯褒めてあげて、ご褒美のおやつをあげることで、犬も成功体験を覚えて同じ場所でトイレを行うでしょう。
ここでは、トイレトレーニングの際に知っておくとよいことについて解説していきます。
犬がトイレに行きたくなるタイミングはご存じでしょうか?
実は、犬がトイレに行きたくなるタイミングを事前に知っていることで、犬にトイレを促すことができます。
犬がトイレに行きたくなるタイミングは以下の4点です。
・水を飲んだ後
・食事が終わったあと
・遊び、散歩の最中とあと
・起床後
一概にこれらがすべて当てはまるとは限りませんが、犬がトイレに行きたくなるタイミングの傾向なので、ワンちゃんのトイレのタイミングを把握できるようにしましょう。
犬も人間と同じように、トイレに行きたくなるとする行動があります。
トイレに行きたくなるしぐさや行動を先に抑えておくことで、愛犬のトイレトレーニングを成功させる一つのきっかけになればよいでしょう。
犬が排泄をしたくなるとする行動は以下の2点です。
・くるくると円を描くように回る
・床のにおいをかいで、何か場所を探しているように見える
ここでは、犬のトイレトレーニングの方法について紹介しています。
犬の室内用トイレには、ペットシーツとトイレトレーの2種類がありますが、今回はペットシーツを例に出してトイレトレーニングの説明を行います。
ゲージの中にトイレシーツをたくさん敷き詰めておく理由は、犬にシートの上でトイレをすることを認識し、覚えさせることです。
「この上であれば、安心して排泄できる」
このことを認識させることが、犬のトイレトレーニングを成功させる1つ目の大きなステップになります。
また、成犬であれば排泄を我慢できる時間が長いですが、子犬の排泄を我慢できる時間が少ないです。
そのため、シーツ以外の場所で排泄することが癖になってしまう可能性があるため、ケージの中にシーツを大量に敷き、そこで排泄をさせるように促しましょう。
犬も人間と同じく、寝床や生活をする場所で排泄をしたくはありません。
トイレシーツをケージの中に詰め込みますが、これはトイレを失敗してしまうことを最小限に抑えるためのものになります。
そのため、トイレの場所を別に設けておくことで、トレーニング後にすぐ自分自身でトイレに行くことができるようになります。
また、2~3メートルほど離れて観察をするようにしましょう。
さらには、トイレに行きたくなるような行動が見られた際には、愛犬をトイレに連れて、5~10分ほど様子を見ましょう。
排泄が自分自身で出来たら大いに褒めてあげましょう。
ご褒美におやつなどをあげてみるのもよいでしょう。
褒めることで、トイレで排泄することは、「よいこと」「飼い主を喜ばせることができる」と認知させることができます。
ただし、排泄途中で褒めるのは遠慮しておきましょう。ただ排泄ができただけで褒められたと勘違いしてしまう可能性があります。
また、その場で褒めてしまうことでうれしくなり、誤ってウンチを踏んでしまうかもしれません。褒める声をかけながらも外まで誘導し、飼い主さんの近くまで来たタイミングでめいっぱい褒めてあげましょう。
トイレが所定の場所で出来たら広いスペースやお気に入りのスペースでめいっぱい遊ばせてあげましょう。
これもおやつに代わるご褒美の1つになります。
また、遊ばせる時間は、一度排泄した後は3~4時間ほど遊ばせておいても安心です。個体差があるため、愛犬のトイレのサイクルや時間を飼い主さん自身で把握しておくとよいでしょう。
ワンちゃんがトイレを失敗してしまった際、いくらかの落胆はあると思います。しかし、失敗しても何も問題はありません。
犬も人間のように学び、成長をしていく生き物なので、根気よく愛犬と失敗に向き合うとよいでしょう。
ここでは、失敗の理由と対処法について解説していきます。
トイレトレーニング開始前の方にも、読んで損のない内容になるので、ぜひ会わせてみていただけると幸いです。
トイレトレーニングは極めて難しいトレーニングの1つです。
ワンちゃんのトイレの失敗は繰り返してしまうものです。
この成功の秘訣は、
「トイレシーツの上で排泄する」成功体験を実感し、積ませることが大切です。
まずは、犬にトイレの場所を認識させれていないのが考えられます。
自分が排泄したトイレシーツを排泄してほしい場所に移したり、トイレをするタイミングをつかむなどの工夫をすることがおすすめです。
犬は本来広い場所での排泄を好むといわれております。
意外にもトイレが狭いことが、失敗する理由の1つになっている可能性があります。
愛犬が多少動き回っても大丈夫な広さを確保するとよいでしょう。
また、失敗させないために、飼い主さんが最善の努力をしてあげることで、愛犬のトイレトレーニングの成功につながるでしょう。
愛犬に怒ってしまうことで、愛犬は何に対して怒られているのかわからず、混乱してしまう場合があります。
また、排泄直後に怒ってしまうのは多少なりともわかりますが、排泄中などに怒られてしまうと、愛犬は「飼い主さんが、自分が排泄を目の前ですることに怒っている」と勘違いしてしまい、隠れて粗相をするようになってしまうかもしれません。
そのため、粗相を見つけた際には、静かに素早くかたずけてあげましょう。
子犬のころから始めるのが最適です。早い段階で適切なトイレの場所を教えることで、犬はトイレのしつけをスムーズに覚えられます。
主な原因は、トイレの場所が狭すぎる、トイレシーツの使い方が適切でない、または犬がタイミングを掴めないことです。
怒らずに失敗を受け入れ、トイレの場所やタイミングを見直すことが重要です。失敗の後は冷静に対応し、トイレシーツの上での成功を促す工夫をしましょう。
犬のトイレのしつけは、とても難しいものでしょう。
また、個体差や犬種にあったトレーニング方法はいまだに確率しておりません。
しかし、トイレトレーニングに大切なのは、「忍耐力」です。これから長い時間共にする愛犬とともに力を合わせて、愛犬のためにトレーニングをしていきましょう。
今回の愛犬のトイレトレーニングの秘訣について説明してきましたが、この記事が多くの方のお役に立てればうれしいです。